2012年01月25日
星新一のショートショート『処刑』を連想!砂漠でも空気中から飲料水をつくりだす装置を開発した『濤和化学』
大阪の薬品メーカー『濤和化学』が
空気中に含まれる水分を集めて、
飲料水を作る装置を開発しました!
除湿剤として使われる
“塩化カルシウム(固体)”を使って
空気中の水分を集めます。
そして 水分を吸って潮解した
“塩化カルシウム水溶液”を
加熱→蒸留して 水を作り出します。
以前紹介した『ちっちゃな除湿機』と
蒸留装置を組み合わせた感じです。
塩化カルシウムは空気中の水分を
積極的に吸収するので、砂漠の
ような乾燥状況でも なんとか
なるんでしょう。
この発表を知ったとき、星新一の
小説『処刑』を思い出しました。
---あらすじ---------------
ある罪人が流刑で砂漠の星に
送られました。
空気中の水分を集める装置
“銀の玉”を渡されて。
“銀の玉”はボタンを押せば
わずかな飲料水を作り出して
くれますが、何回目かにボタンを
押すと大爆発する仕掛けに
なっています。
1回目で爆発するかもしれないし、
1万回押しても大丈夫かもしれない。
そんな装置を持たされて、
砂漠の星で生きていく・・・
という短編小説です。
星新一の作品で一番好きなのが
『処刑』です。
哲学的で 考えさせられます。
今の世情にも合ってます。
『空気中水分凝縮装置』の発表で
星新一の物語を思い出した人は
多いかもしれませんね。